赤外線カカオ焙煎機

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こんにちはCOCOKYOTOシェフの横田です。

京都も梅雨に入り毎日じめじめした日が続いています。天気もいまいちぱっとしないので

気分も乗ってきませんよね。早く快晴の日々がきてほしいものです。

実はチョコレートを扱うのも、この梅雨の季節が一番厄介なのです。

チョコレートにとって湿度や湿気は天敵であり、この季節が一番気を使います。

そんな中、気分が滅入ってる時に嬉しくてワクワクする事があったんです。

待ちに待ったカカオ焙煎気がCOCOKYOTOラボに納入されました。

COCOKYOTOでは今までカカオを焙煎する時はコンベンションオーブンで

カカオを焙煎していました。

しかし、より一層美味しさを追求するために必要な機材を探しており、そこから

製造していただき、約8か月待ってようやく完成となりました!

この焙煎機はもともとコーヒーを焼くのに開発され、その流れからカカオを焼く為に

改良され、なんども構成やテストを繰り返して一番いい状態のカカオが焼けるように

考え抜かれた物なんです。

そういった素晴らしい技術や思考には本当に頭が下がります。

それだけの機械なので設置も大変で、まる二日かかりました。それくらい慎重に確実に

設置するという事なんです。

そして、ようやく設置が終わりテスト焙煎を少量しました。

そして焼きあがったカカオの香りが断然今までとは違うことに感動しました。

直火で焼くのとは違い遠赤外線の力でゆっくりと中から火が入っていき、そうすることで

外皮の焼け焦げた味や香りもなく、そのカカオが持つ本来のアロマがダイレクトに感じられます。

焼きあがったカカオを出したらそのまま機械で急冷する事で、自然に冷ますよりも早く冷ます

事でカカオの中に含まれている油脂分も逃がすことなく、しっかりと閉じ込めた状態になり

すべてのうま味が凝縮された味わいになっています。

ただ、やはり難しいのは焼き加減ですね。今までの感覚とは違い、それを見極める必要があります。

せっかく優れた機械があっても扱う自分次第であるという事です。

この焙煎機のおかげでCOCOKYOTOのチョコレートは間違いなく進化すると確信しました。

今よりも更に美味しく、その為に日々努力し、おいしいチョコレートをお客様に食べて頂き

感動を与えられるような商品作りを心掛けていきたいと思います。